Hello Yellow Brick Road (アメリカ横断の旅)

Hello Yellow Brick Road (アメリカ横断の旅)

2010年4月

Symbol image: Hello Yellow Brick RoadKAZが3週間かけてアメリカ横断の旅をしてきました。愛車 Jeep によるひとり旅です。いくつかの箇所は省きながら書きましたが、過去からの思い入れも書いていたらかなり長くなってしまいました。全文はニュースの少なかったある年の1年分よりも長いです。お時間のある時に読んでください。旅の順路に関係なく、印象に残ったもののおおよその順番に並べたのでちょっと読みにくいかもしれません。その点、ご容赦願います。

旅のテーマは「KAZにとってのアメリカを巡る」というものです。「KAZにとってのアメリカ」というのは例えば、子供の頃にテレビで見たり本で読んだりした『オズの魔法使い』で竜巻が起こった Kansas であったり、 Rocky がトレーニングで駆け登った「あの階段」であったり。他の人に言わせれば「なぜそんなところに?」というような所が大半でしょうし、KAZ自身ものちに「あそこも訪れるべきだった」と思い直すことがあるかもしれませんが、とにかく今回はKAZが主に子供の頃から思い描いていたアメリカというものを飛行機なんかではなく車で、その土地の匂いをかぎながら、そして変わっていく土地の様子や気候を感じながら地べたを這って訪れてみるということに重点を置いて出かけてきました。

自宅のある西部 San Jose を発ち、南部を通るコースで New York や Boston のある東海岸へ向かいました。 Boston 近くの Plymouth という街で折り返し、北部を通るコースで西へと戻ってきました。旅は4月、北部はまだ寒さが残ると思われたので少しでも後回しにするために南部から始めました。それでも実際に北部では寒かったし、山岳部では吹雪に見舞われました。南部の真夏のような暑さと北部の吹雪、それだけでもアメリカの広さをあらためて感じさせられました。

タイトルにした Yellow Brick Road というのは『オズの魔法使い』の中で主人公 Dorothy が Oz に会うためにたどる長い「黄色いレンガの道」です。 Elton John に Goodbye Yellow Brick Road という曲があり、それはこの旅のテーマソングのひとつなのですが、そのタイトルをちょっと文字って 名付けてみました。冒頭の "Goodbye" を "Hello" に変えただけですけどね。

Popup: news1004p001.jpg Popup: news1004p002.jpg Popup: news1004p003.jpg

  • この旅のコース。南コースで東へ向かい、北コースで西向きに戻ってきました。反時計回り。
  • 愛車 Jeep でのドライブ。時には宿泊施設としても活躍。
  • Yellow Brick Road. (黄色いレンガの道) Oz museum で撮影。

Over the Rainbow (虹の彼方に) - Kansas State

2010年4月

Symbol image: The Wizard of Oz and Yellow Brick RoadOver the Rainbow (虹の彼方に)はKAZがまだ4歳か5歳の頃に月曜の夜 7:30 から日本テレビで放映されていた『オズの魔法使い』で流れていた歌です。「この木なんの木、気になる木」の歌もコマーシャルで流れていたことを覚えています。 本も読んでいました。読んでも半分もストーリーを理解していませんでしたけど...。

KAZにとってのアメリカ、そしてKAZの記憶に残る中で最も古い歌とストーリーの舞台となった Kansas 州の大平原を走り抜けました。 Dorothy の家が飛ばされた竜巻が発生したのはどのへんかな、などと車で数時間走り続けても変わらぬままの景色を眺めながら想像を膨らませました。 Kansas 州はアメリカ合衆国本土のほぼ真ん中に位置しています。旅はすでに後半、東海岸から自宅のある西海岸へ戻る途中だったのですが、この Kansas を過ぎてからもまだ旅路は数日間続くにもかかわらずなぜか、「(旅は)もう終わったな」という感覚になりました。KAZにとってはこの地 Kansas がこの旅のクライマックスだったのかもしれません。

若かりしコウイチ父さんとツギコ母さん、そしてまだ1歳か2歳だったはずの弟KENといっしょに、現在の六実の家の3軒隣のあの小さな平屋で暮らしていた幼少期の記憶を巡る旅をアメリカで持ったことはちょっと不思議。畑や牧場ばかりで他には何もないという土地の風景が、旅を終えてからもKAZにとって最も印象に残るもののひとつになったこと、それはKAZが田舎者だからなのでしょうか...?

"There's no place like home." は映画『オズの魔法使い』の中での Dorothy のセリフ。「お家ほどよいところはない」というような意味です。 Home には「お家(へ)」という意味だけでなく「育ったところ」や「戻っていくべきところ」というような意味もありますよね。KAZの現在の住まい (HOME) はアメリカ合衆国 California 州ですが、KAZにとっての本当の意味での HOME はいつまでも日本国、千葉県松戸市六実なのでありまーす。

Popup: news1004p004.jpg Popup: news1004p005.jpg Popup: news1004p006.jpg Popup: news1004p007.jpg

  • 数時間走っても景色は変わらず。雲行きがあやしくなってきたところ、竜巻が起こってくれてもよかったかも。雨でも降って rainbow (虹)が出てくれてもよかったな。
  • フリーウェイを降りてわざわざ鋪装されていない道も走ってみました。
  • アメリカの田舎を象徴するような写真。写っている建物は住居ではないと思いますが。
  • Oz Museum (オズ博物館)を訪れてみました(複数写真合成)。

Over the Rainbow という曲はアメリカ人が最も愛する曲の第一位に選ばれています。21世紀になって NHK の番組がそう紹介していました。テレビで使われていてKAZの記憶に残るのは日本語で歌われていたもの。旅を終えてから YouTube にそれを見つけました。(虹の彼方に

Map: Kansas State, Oz Museum (SV)

テーマソング: Over the Rainbow - Judy Garland, Kansas City: Hey-Hey-Hey-Hey! - The Beatles

To Pagetop

Rocky の階段 - Philadelphia, PA

2010年4月

Symbol image: Rocky on Rocky Steps映画のシーンで Rocky がトレーニングで駆け登る階段を訪れました。Rocky といえばアメリカン・ドリームを象徴する映画のひとつ。この映画のシリーズ第1作が公開されたのは1976年、アメリカ独立の200周年にあたる年です。とてもアメリカ、です。Pennsylvania 州にある Philadelphia Museum (フィラデルフィア博物館)がその場所なのですが、観光バスも停まるくらいの名所となっているようで非常に多くの人がいました。 Rocky Steps (ロッキー階段)と名前がついているほどで、美術館としてより「ロッキーの階段」として有名なのかもしれません。そして多くの人がその階段を駆け登りバンザイをしていました。KAZも同じことをしたいというかなり強い衝動にかられましたがそこはひとり旅、誰も見てくれる人がいないという「照れ」に負けてできませんでした...意気地なし...。翌日泊まったモーテルのテレビで映画 Rocky がやっていたのは偶然。KAZは階段のシーンを見ながら「あ、そこ、知ってるよ。行ったことあるし」という偉そうな気分になっていました。が、またそこはひとり旅、そんなことを聞いてくれる相手もおらずにひとりでしゃべっていたのでした。ここではKAOへのお土産に道端で売っていた Rocky の T-シャツを買って帰ったのですが、KAOはあまり喜んではいないように見えたのでKAZが自分で着ることにしました。けっしてそれを見越していたわけではないのですが、その T-シャツのサイズはなぜかKAZに合うものでした。(^^)v

Popup: news1004p008.jpg Popup: news1004p009.jpg Popup: news1004p010.jpg Popup: news1004p011.jpg

  • Philadelphia Museum of Art. ちょうど Picasso 展がやっていました。迷いましたが、結局中には入らず。
  • 階段を登ってから Philadelphia の街並みを見たところ。 Rocky がバンザイをした場所。
  • 観光バスも停まります。バンザイしている人の姿も。
  • 近くには Rocky の銅像があって人が群がっていました。みんな Rocky を大好きなんだなあ。

Map: Philadelphia, PA, Philadelphia Museum of Art (SV), Rocky Stature (SV)

テーマソング: Gonna Fly Now

To Pagetop

Kennedy 大統領暗殺現場 - Dallas, TX

2010年4月

Symbol image: J. F. Kennedy assassinationJohn F. Kennedy 大統領が Texas 州 Dallas で暗殺されたのは1963年11月22日のことで、KAZが生まれる前のことではありますが、これも「KAZにとってのアメリカ」を象徴するひとつの場所です。KAZは学生時代にちょっと興味をもって事件に関わる本を何冊か読みました。犯人として捕られえられた Oswald の単独犯行ということで片付けられたこの事件は、当局機関による調査結果も信憑性に乏しく、狙撃のプロではない(はずの)犯人の Oswald がこの場所から人の頭という小さな標的を狙うことが可能なのかという点も含めて疑わしい点が何もはっきりしないままのようなのです。 Oswald 自身もその後には殺された上に事件に関する資料は2039年まで封印。しかもその資料さえ紛失を繰り返しているというのだから、真相が明かされることが将来においてもあるのかどうかは疑わしいです。マフィアなど裏の世界や軍産複合体といわれる体質と絡んだアメリカを象徴する事件のひとつと思われます。「正義の国」であるはずのアメリカも、あるものに触れてしまえば大統領でさえ殺されてしまうということを知った(ような気がする)事件であります。

KAZは暗殺の瞬間を捉えた有名な Zapruder フィルムが撮影された場所に立ってみたり、ここから狙撃したという場所の1階上から現場を見てみたり、事件に関しての解説や写真などを展示している博物館に入ってみたりしました。実際にビルの中から現場を見下ろしてみた感想は「こんなに遠くから車で移動中の人の頭をねらえるのか?」というものでした。狙撃の一流といわれる人にはどう見えるかわかりませんけどね。KAZが撮影した「ここ(の1階下)から撃った」という写真(いちばん右)は貴重ですよ。なぜならそこからも写真撮影は禁止されているからです。係員が見ていないスキに撮ったということは内緒にしておいてくださいね。でないとKAZが逮捕されてしまうかもしれません。

それにしても外国人も含めて多くの人がこの場所を訪れていました。Rocky Steps より多かった。韓国の若者数人が現場に立ってキャピキャピしながら V-サインで記念撮影をしているところを見た時は「何を考えているのだ、ボケッ!」と思いながら、同じアジア人として恥ずかしくなりました。ま、V-サインは平和のサインなのでヨシとして、お小言を言うオッサンにはならずにおきました。

Popup: news1004p012.jpg Popup: news1004p013.jpg Popup: news1004p014.jpg Popup: news1004p015.jpg

  • Dallas でのこのパレードの途中で Kennedy 大統領は撃たれました。写真はKAZが博物館に展示された大きな写真を撮影したもの。
  • 有名な Zapruder フィルムが撮られたのはこの地点から。
  • このビルの6階(上から2番目の階)の右端の部屋から撃ったとされています。
  • 左の写真のビルの7階(現場の6階は立入禁止)、狙撃場所から見た事故現場。いちばん手前の道路、黒く見える車の後姿の左下には撃たれた箇所として「X」印がついているのですが、標的までずいぶん遠いなあ、というのが印象。

Map: Dallas, TX, 狙撃現場 (SV)

To Pagetop

さびれた鉄工場 - Allentown, PA

2010年4月

Symbol image: Billy Joel - AllentownBilly Joel に Allentown という曲があります。「かつて鉄鋼で栄えたこの街も今ではすたれて住みにくくなっちまった、それでも僕らはここ Allentown で生きている」というような歌です。KAZが中学二年生の時にシングル・レコード(まだレコードの時代)を買った今でもお気入りの一曲です。

その Allentown という街で曲のイメージに合うさびれた鉄工場を探してきました。架空の話(歌)でもあるので「ここがその工場だよ」などという案内なんかはどこにもなく、したがって地図で従う道があるはずもないので自力で動き回りました。 Allentown は小さな街なのでそんなことができるのですが、イメージとは違ってきれいな街並みがずっと続いたので、「あの曲が歌われてから30年近く、もう跡形もないのかな」と諦めかけました。しかし「もうちょっとだけ」と車を走らせてみてよかった、諦めなくてよかったです。「これだ!」と思わせる古びてすでに稼動していないに違いない鉄工場を見つけたのは、諦めかけて Allentown を出ようとする直前のことでした。

Popup: news1004p016.jpg Popup: news1004p017.jpg

  • 描いていたイメージとは違ってきれいな街並みが続きました。
  • 「これだ!」と思えた古びた鉄工場。KAZが曲から受けたイメージにピッタリの絵。

Map: Allentown, PA, さびれた工場 (SV)

テーマソング: Allentown - Billy Joel

To Pagetop

どこまでも続く真っ直ぐな道

2010年4月

広大な国土を持つアメリカ、どこまでも続く真っ直ぐな道を探しました。理想は地平線まで一直線で続く道、しかもそれが後方へも同様に伸びていること。どこまでも続くように見える道はちょっと街を出ればいたるところにあった気がしますが、理想の道となるとなかなか見つかりませんでした。はるか先方のことではありますが、どうしても山に遮られたり、土地の隆起による坂で途切れてしまったりするのです。結局、KAZがとったコースには理想としてイメージしていた前後にどこまでも続く真っ直ぐな一本道は見つからなかったような気がします。それでもいたるところで「ほぼ理想」の道路はありましたよ。日本ではなかなか見つからないと思います。

前後に車が一台もないのを見計らって、一度だけ車の速度を100マイル(約160km/h)まで上げてみました。 Jeep がちょっと苦しそうな音を出したのでほんの数秒間でやめましたけど、その間は松坂の投げる直球よりも速く走ることができたのでした。

Popup: news1004p018.jpg Popup: news1004p019.jpg Popup: news1004p020.jpg Popup: news1004p021.jpg

  • この写真がいちばんかなあ?実際に目で見るともっと先へ続いている感じがするんですよ。
  • これもなかなか一直線。
  • これは途中でかすんで見えなくなっちゃってる。
  • 先が下り坂なので隠れちゃってる。

テーマソング: Take Me Home, Country Roads - John Denver

To Pagetop

Route 66

2010年4月

Symbol image: Route 66Route 66 というのは現在は廃線となった道路の名前、「国道66号線」です。 Chicago と Los Angeles、つまりアメリカの東西を陸路で結んでいたかつての重要な道路です。全長は 2,000miles (3,200km) 以上、東西を結びながらさらに南北にも伸びる、地図でいうと斜めに走るアメリカでは珍しい(珍しかった)道路です。廃線になったとはいえ、現在でも名前を変えたりしながらもところどころに残っています。現在の道路の標識もそこがかつての Route 66 であるということがわかるようにしてあったりします。

KAZにとってこの Route 66 というのは高校生の時に聴いていた 『NHK ラジオ英会話』の中で教材の舞台として使われていたことがあって印象に残っているのです。青年が Route 66 を旅しながら先々で起こる出来事に関してや出会う人々とのやり取りを英語で、という筋書きだったのです。1年間はそのテーマに沿っての学習でした。毎週土曜日の放送は英語の歌の紹介と解説で Route 66 という古い歌もやっていました。

ちょっとそれますが、高校時代に聴いていた当時の 『NHK ラジオ英会話』の講師は大杉正明という人でした。何人か交代したのちにこの人に落ち着いて数年間続くのですが、KAZは当時からこの人のおだやかな話しっぷりや説明のし方が好きでした。そして今、それから20年以上もたってまたお世話になることになりました。今度はラジオではないのですが、 iPhone に入れて好きな時に何度でも聴けるという PodCast という仕組みの Cross Cultural Center という番組で英語講師を務める「大杉先生」の声を聴いています。写真を拝見すると髪の毛の色に変化があられたようですが、その声や話し方は20年たってもちっとも変わっていません。日本の皆様もテレビでバーテンダーの役に扮している大杉先生を見たことがあるかもしれませんね。

Popup: news1004p022.jpg Popup: news1004p023.jpg Popup: news1004p024.jpg Popup: news1004p025.jpg

  • 道路標識用のマーク。でもこれはお土産としての売り物。
  • 道路としてはなくなりましたが、いろんなところで 66 という数字を見ました。写真はガソリンスタンドの看板。
  • こんな飾りモノの車を置いているモーテルもありました。
  • Route 66 の起点である Chicago の周辺案内マップ。

To Pagetop

Elvis Presley - Memphis, TN

2010年4月

Symbol image: Elvis Presleyロックンロールの王様 Elvis Presley を Tennessee 州 Memphis に訪れました。また、この都市はブルース発祥の地としても有名です。KAZは特別に Elvis のファンというわけではありませんが、 the Beatles のメンバーが4人ともそろって好きなアーティストとして彼を挙げるので、そういう意味では少し関心がありました。

生前の Elvis の自宅の敷地一帯が一般に公開されているところは Graceland と呼ばれています。オーディオルームやビリヤードルームを備えた広い広い自宅内には数々のゴールドディスクや当時のステージコスチュームなども展示されており、 Elvis が眠るお墓もその敷地内にあります。10人くらいがグループになってバスでその敷地へ連れて行ってもらいます。いっしょに廻った人には50年前に青春時代をお過ごしになられたと思われる年代の方が多かったなあ、やっぱり。

Popup: news1004p026.jpg Popup: news1004p027.jpg Popup: news1004p028.jpg Popup: news1004p029.jpg

  • Memphis の街中に立つ Elvis 像。
  • Grace Land (Elvis の自宅)の入口。グループでバスで連れていってもらいます。
  • Elvis の自宅家屋を裏庭から見たところ。写真では伝わりにくいかもしれませんが、地下室もあってメチャクチャ広い!
  • 自宅の一室。備品の中で唯一テレビだけは我が家の方が大きく、「勝った!」と思いました。

Popup: news1004p030.jpg Popup: news1004p031.jpg Popup: news1004p032.jpg Popup: news1004p033.jpg

  • ビリヤードルームもありました。
  • 当時のコスチュームも離れの展示場にあります。
  • これらのゴールドディスクは一部にすぎません。他にももっとたくさん並んだ場所がありました。
  • 自宅の敷地内にお墓があります。

Map: Memphis, TN, Graceland (SV)

テーマソング: That's All Right - Elvis Presley

To Pagetop

Martin Luther King, Jr. 暗殺現場 - Memphis, TN

2010年4月

Symbol image: Martin Luther King, Jr. on the balcony at the Lorraine Motel"I have a dream." の演説で有名な Martin Luther King, Jr. 牧師が暗殺されたモーテルは Elvis Presley の自宅がある Memphis 内にあります。近辺はあまり治安が良くないと案内されていましたが、日が暮れる前にその Lorraine Motel を訪れてみました。事件が起きた2階の一室には今でも花輪が飾られています。地元の子と思われる少年少女たちもその部屋を見上げて何かを感じていたように見えました。

Popup: news1004p034.jpg Popup: news1004p035.jpg

  • Martin Luther King, Jr. 牧師が暗殺されたモーテル。現場は2階。
  • 地元のアフリカ系少年少女たちも何かを感じるようにその部屋を見上げていました。

Map: Memphis, TN, Lorraine Motel (SV)

To Pagetop

バスの後部座席 - Montgomery, AL

2010年4月

Symbol image: Rosa Parks on a busRosa Parks が、1955年当時、アフリカ系アメリカ人は後ろの座席にすわるものとされていたところを白人用の前の座席にすわったのは、 Alabama 州 Montgomery のバスの中のことです。たかだか数十年前には公然と人種による差別があった国なんですよね、アメリカ合衆国というのは。KAZKAOが現在こうして差別を受けることもなく平和にアメリカで暮らしていられるのは、かつて多くの人が闘ってきた経緯によるものでもあるんですよね。KAZもバスに乗ってみようかなとも思ったのですが、彼女がどの路線を使ったのかわからなかったので実行しないままとなりました。

Popup: news1004p036.jpg Popup: news1004p037.jpg

  • Rosa Parks Library and Museum.
  • 博物館内の Rosa Parks の銅像。

Map: Montgomery, AL, Rosa Parks Library and Museum (SV)

To Pagetop

KAOが高校時代を過ごしたところ - Casa Grande, AZ

2010年4月

KAOは高校時代を留学生としてアメリカで過ごしています。 California 州 Los Angeles と Arizona 州 Casa Grande という場所の2箇所でホームステイをしていました。今回KAZが訪ねてみたのは Arizona 州 Casa Grande の方。ホームステイ先のお家と通っていた高校、そして高校のそばにあるKAOがアメリカで初めて食事をしたという Wendy's を廻ってきました。

のちにKAOにホームステイ先のお家の写真を見せても、たたずまいが変わってしまっていてどうも当時のものかどうか判別がつかないようです。高校は今では市役所に役割を変えていましたが建物自体は健在、 Wendy's は当時のもので間違いないようです。

Popup: news1004p038.jpg Popup: news1004p039.jpg Popup: news1004p040.jpg Popup: news1004p041.jpg

  • KAOの Arizona での留学先を訪ねました。メキシコに近い Arizona は4月なのに夏のような陽気でした。
  • KAOが住んでいたはずの住所をたずねました。が、本人はこの家かどうかはっきりとは判別できないようです。
  • KAOが通っていた高校、建物は変わらずですが役割が市役所になっていました。
  • KAOが初めて食事をしたところという Wendy's でKAZもランチを取りました。

Map: Casa Grande, AZ, Casa Grande High School (SV), Wendy's (SV)

To Pagetop

KAOと New York で会う - New York City, NY

2010年4月

仕事の出張で New York へ来ていたKAOと会いました。KAOはもちろん飛行機でやって来ました。車で陸路を渡ってきたKAZと午前中の3時間だけいっしょに過ごしました。New York、朝とはいえとても寒かったなあ。 California では真冬でも味わうことのないような寒さでした。Manhattan の大都会は車での移動が困難。かつて一度訪れていることもあるのでKAOと遅い朝食をとったあとはあまり長居することなく次なる地へ向かうことにしました。

Popup: news1004p042.jpg Popup: news1004p043.jpg Popup: news1004p044.jpg Popup: news1004p045.jpg

  • KAO、 New York に現る。仕事での出張でした。
  • ふたりが New York で会ったことの証拠写真。撮影を頼んだ人はヘタクソ、何度撮り直しても傾いたり指がレンズにかぶったり(写真左上)。
  • 普段、毎朝 California で見ている Good Morning America というテレビ番組(「ズームイン朝」のようなもの)は New York のスタジオから送られてきます。
  • KAOに会う前夜にはすでにKAZは New York 入り。夜景がきれいに撮れました。

To Pagetop

バーボンストリート - New Orleans, LA

2010年4月

Symbol image: Bourbon Streetバーボンストリート』は沢木耕太郎という作家のエッセイ集につけられたタイトルです。KAZが大学生になりたての頃、部活の練習が始まるまでの時間つぶしに大学生協で買った初めての本でもあります。当時も今もKAZは読書家ではありませんが、『深夜特急』等で有名なこの沢木耕太郎の作品はほとんどすべて持っています。読書っておもしろいものなんだな、思わせてくれた最初の一冊です。

タイトルとそれが示す場所とはまったく関係がない、と作者が語っていることは知った上で行ってきました。バーボンストリートとは関係なくとも、この New Orleans という街はジャズ発祥の地としても名高い上に、全米有数の観光地でもあるのです。中でも French Quarter という一角は原宿通りのような賑わい、さらに夜にはもっと栄えるようです。

KAOが Cafe du Monde の本店があるみたいだよ、というのであるところに車を停めて歩いていったみたのですが、なかなか見つからずに歩き疲れてしまいました。やっとの思いでたどり着いたのですが、満員ですわる場所もなくコーヒーを飲むこともなくその場を去りました。通っただけでもったいない気もしますが、実は歩いているうちにおしっこがしたくなっていたのです。このお店はトイレにも人が並んでいたので急いで他の場所を探すことにしたのでした。

Popup: news1004p046.jpg Popup: news1004p047.jpg Popup: news1004p048.jpg Popup: news1004p049.jpg

  • Bourbon Street は French Quarter と呼ばれる賑わったエリアにあります。
  • French Quarter は夜の方が賑わうようです。写真は昼間に撮影。
  • ジャズ発祥の地だけあって、多くのお店でバンドが演奏していました。
  • 1時間以上歩き続けてたどり着いた Cafe du Monde 本店。

Map: New Orleans, LA, Bourbon St. (SV), Cafe du Monde (SV)

テーマソング: What a Wonderful World - Louis Armstrong

To Pagetop

Tom Sawyer と Mississippi River - Hannibal MO, Memphis, TN

2010年4月

Symbol image: Tom Sawyer and Mississippi RiverTom Sawyer (トム・ソーヤ)は子供の頃に本で読んだことも覚えているのですが、たまにテレビアニメとして見ていたことも思い出します。テレビを見ながら、どこを流れているのかさえ知らないまま「ミシシッピ川って大きいんだな」と思っていました。KAZの記憶の中では Tom Sawyer と Mississippi 川はセットのようなものです。

Missouri 州 Hannibal にある Mark Twain Boyhood Home & Museum をのぞいてみました。 Tom Sawyer の生みの親、作者の Mark Twain の幼少時代のお家と彼にまつわる展示物がある博物館です。物語の中で Tom Sawyer が塗った(実際には友人を騙して塗らせた)とされる白いペンキの塀なんかもありました。

驚いたのは博物館を出てから街中で「ホンモノ」の Tom Sawyer が Betty を連れて歩いているのを見た時でした。どうやら観光客に案内をする役割の少年のようです。が、元気なはずのこの Tom 少年、KAZが見た時には下を向いてつまらなそうに歩いていました。誰も見ていないと思って安心していたのでしょうか。

Mississippi 川、はこの旅では行きと帰りの二度渡ることになりました。一度目は Elvis Presley の Memphis, TN で、二度目は Hannibal, MO で。南北に流れるこの川を東西の往復により2箇所で横切ったわけです。どちらでもよいから観光用の蒸気船が走っているところを写真に収めたかったのですが、気づいた時には船は通り過ぎて小さくなってしまっていました。「蒸気船が走る Mississippi 川」というのがKAZにとっての理想の絵でありまして、なんとか写真に収めたかったのですが惜しくも逃しました。1時間後の次の便を待ってもよかったかなあ。

Popup: news1004p050.jpg Popup: news1004p051.jpg Popup: news1004p052.jpg Popup: news1004p053.jpg

  • Tom Sawyer がペンキを塗る場面の挿絵。博物館内で撮影。
  • Tom Sawyer がペンキを塗った(実際には友人を騙して塗らせた)塀。
  • Tom Sawyer のお家。
  • 街中を Tom Sawyer が歩いているのを見つけた時は驚きました。観光案内のアルバイトのようです。

Popup: news1004p054.jpg Popup: news1004p055.jpg Popup: news1004p056.jpg Popup: news1004p057.jpg

  • 夕暮れ時の Mississippi River。 Memphis での1枚。
  • Mississippi River, Hannibal, MO. 川の水の色は茶色く濁っています。
  • Mississippi River, Hannibal, MO. ワニがいるかもしれないと思うとゾッとします。
  • Mississippi River, Hannibal, MO. 周囲は緑が豊か。貨物船が走っています。

To Pagetop

Gone with the Wind (風と共に去りぬ) - Atlanta, GA

2010年4月

Symbol image: Gone with the Wind長崎で独り暮らしをしていた20歳台中頃に読んだ Gone with the Wind (風と共に去りぬ)は当時あまり理解できませんでした。南北戦争をちょっと調べて、映画を見てからもう一度読んでみてようやく少しは理解できるようになった気がします。なにしろ長編なのでそれだけで読むのもしんどい。しかし、そこには舞台となった南部だけでなく、アメリカの歴史が凝縮されているようですね。というわけで、南部の都市 Georgia 州 Atlanta に博物館を訪ねてきました。

Popup: news1004p058.jpg Popup: news1004p059.jpg Popup: news1004p060.jpg Popup: news1004p061.jpg

  • Road to Tara Museum. (タラへの道博物館)
  • Civil War (南北戦争)の解説なども。
  • 日本のミュージカルのポスターも。
  • 訪問者リスト。KAZも名前を残してきました(一番下)。

Map: Atlanta, GA, Road to Tara Museum (SV)

テーマソング: Main Title "Tara's Theme"

To Pagetop

Coca Cola - Atlanta, GA

2010年4月

Symbol image: Coca Colaアメリカといえば Coca Cola!(ですよね?) ということで World of Coca Cola という博物館みたいなところをのぞいてきました。発祥の地 Georgia 州 Atlanta です。館内では世界各国の Cola ブランドの飲物が試飲できたり、製造過程を見せてくれたりします。日本のコーラやファンタ、爽健美茶なんかも無料で飲めるんですよ。KAZは昔からコーラが好き。で、この飲物は絶対に中毒性がありますね。今でもKAZは1週間コーラを飲まないままでいると体調を崩してしまいます(?)。

Popup: news1004p062.jpg Popup: news1004p063.jpg Popup: news1004p064.jpg Popup: news1004p065.jpg

  • World of Coca Cola をのぞいてきました。
  • 中では世界各国の Coca Cola ブランドのボトルも展示。
  • 日本のものもありましたよ。
  • 製造過程も見せてくれます。

Map: Atlanta, GA, World of Coca Cola (SV)

To Pagetop

マラソンと頭脳 - Boston, MA

2010年4月

Boston を訪れました。目指したわけではありませんが、ちょうどボストン・マラソンの日にぶつかってしまいました。伝統ある有名なマラソン大会を目にすることができたのは嬉しかったのですが、車での移動に関していえば交通規制が厳しくてちょっとたいへん。なので車はパーキングに停めて歩いてみました。地図で見ると近所に見えたものも歩いてみるとなかなかの距離。結局、3時間以上歩くハメになりました。だけど、運転ばかりで運動不足だった体にはよかったかな。歩き疲れたので目指すところを見終えてからは、普段 California でも使ったことがない地下鉄に初めて乗りました。切符の買い方もよくわからないままでしたが、疲労がまさって乗り込みました。

マラソンをしばらく見学したあとは、アメリカもしくは世界の頭脳が集まる Harvard University (ハーバード大学)と MIT (マサチューセッツ工科大学)をのぞいてみました。KAZKAOの住む California には西の横綱 Stanford University (スタンフォード大学)がありますが、こちら二校は東の横綱です。大学構内を歩いているだけで周りの学生に染まるようにKAZ自身も知的能力が上がっていくのを感じました(?)。 MIT はバスケットボールの名門校でもあります。練習風景を見たかった気もしますが、体育館まで行っても気配がなかったのであきらめました。代わりに(?)そこの学食でランチを食べました。そこの食事を体内に入れることでたしかに IQ が上がったような気がします(もう出ていってしまいましたが)。

Popup: news1004p066.jpg Popup: news1004p067.jpg Popup: news1004p068.jpg Popup: news1004p069.jpg

  • ボストン・マラソン、ゴール直前の場所。トップ選手たちのゴールインから遅れて1時間くらい。
  • Harvard University. 東の横綱大学。
  • MIT. ここの学生食堂で遅いランチを取りました。
  • Boston の地下鉄。

Map: Boston, MA, Harvard University (SV), MIT (SV)

To Pagetop

Puritan (清教徒) - Plymouth, MA

2010年4月

Symbol image: Plymouth HarborPlymouth という街はかつてメイフラワー号で新天地アメリカへやってきた Puritan (清教徒)たちが最初に入植した場所、「アメリカの故郷」とも呼ばれるところです。KAZの旅の東端であり、折り返し地点です。

KAZの普段の生活は西海岸、したがって太陽が海と交わるのは決まって夕刻、西に沈んでいく時のみ、つまり海から昇る朝日を見ることはありません。ここ Plymouth で普段見ることのない東の海から昇る太陽を見ながら「大陸を横断したんだなあ」ということを実感しました。このあと今度はその朝日を背にして西へ西へと向かう帰路の旅になりました。旅の途中の食事はファーストフードで済ませることが多かったのですが、この地では「折り返し記念」としてレストランでビールとともにいつもよりちょっと品のあるものを食べました。

ガソリンスタンドのおじさんが「そうか California から車で来たのか、スゴイな!」と驚いていました。なぜか片道だけのものと勘違いしていたようで「明日から California へ向かって帰らなきゃ」と言うと「そっか、来たら戻らなきゃいけないよなあ、まだ半分か、そりゃスゴイな、ハハハッ!」と言うのを聞いて笑いました。

Popup: news1004p070.jpg Popup: news1004p071.jpg Popup: news1004p072.jpg

  • 夕暮れ時の Plymouth 湾。その昔、この土地に清教徒たちはやってきました。
  • これは夕日ではなくて朝日です。普段いる西海岸では海から昇る太陽を見ることはありません。東海岸ならではの光景をパチリ。このあと西への帰路に着きました。
  • 「折り返し記念」ということで、いつもよりちょっとだけいいものを海沿いのこのレストランで食べました。ボストン式クラムチャウダーがおいしかった。

Map: Plymouth, MA, Plymouth Harbor (SV)

To Pagetop

首都 - Washington, D.C.

2010年4月

アメリカ合衆国の首都 Washington, D.C. です。ここにはかつて訪れたことがあるので、休憩がてら車を停めて寄ってみただけ。中学時代の友人がここに住んでいると聞いていたのはKAZがアメリカに住むようになる直前のおよそ5年前。訪ねさせてもらおうと思って事前に連絡してみたのですが、彼はすでに日本へ戻っていました。ひとり旅の途中で誰かに会えることはとても楽しみにできたはずなんだけどなあ、残念。東京大学を出た彼がその後どんな風になっているのかを直接会って知る楽しみは将来へお預けとなりました。

Popup: news1004p073.jpg Popup: news1004p074.jpg

  • Washington Monument. (ワシントン記念塔)
  • United States Capitol. (国会議事堂)

To Pagetop

Michael Jordan - Chicago, IL

2010年4月

Symbol image: Michael Jordanアメリカの有名人10人を挙げろと言われて Michael Jordan (マイケル・ジョーダン)のことを外す人は少ないでしょう。主に1990年代に NBA Chicago Bulls で活躍した「超」がつくスーパー・スターです。というわけで Illinois 州 Chicago を訪れました。彼が経営するというレストランはどうしても見つからずあきらめました。彼のレストランは見つかりませんでしたが、コーヒーショップの方は見つけました。しかし、そこはさびれた場所にある人気(ひとけ)のないお店だったので、入ってみる気にはならずに通り過ぎました。有名人が経営するといっても必ずしも栄えているわけではないようです。

Popup: news1004p075.jpg Popup: news1004p075.jpg Popup: news1004p077.jpg

  • Chicago 市内の Millennium Park から高層ビルを見上げる。
  • Michael Jordan が経営するというコーヒーショップ。ほんとかなあ、と思えるくらいヘンなところにありました。
  • Chicago 風ピザを食べましたよ。生地が分厚いのです。

Map: Chicago, IL, Millennium Park (SV)

テーマソング: Sirius - The Alan Parsons Project

To Pagetop

NBA スタジアム巡り

2010年4月

旅のテーマ「KAZにとってのアメリカ」がそこになければただ通り過ぎてしまうだけ、という場所がいくつかあったのですがそれだけではちょっともったいないので特に思いつくものがなければ NBA のスタジアムを訪れてみることにしてみました。あとで数えてみるとどうやら13箇所のスタジアムを見てきたようです(NBA は現在30チームで構成)。

時期はプレイオフのシーズン、いくつかのスタジアムではその日の夜になれば試合が開催されるというところがありましたが、当日券を買って試合を観るということまではしませんでした。でも、夜にはモーテルのテレビでその土地の試合をいくつか見ましたよ、「昼間に行ったあのスタジアムだ」なんて思いながら。ホームスタジアムを訪れたことによってちょっとだけ NBA のいくつかのチームがそれまでよりも身近に感じられるようになりました。

Popup: news1004p078.jpg Popup: news1004p079.jpg Popup: news1004p080.jpg

  • スタジアム13箇所のまとめ写真(複数合成)。
  • 昼間訪れたスタジアムでの試合を夜に見ることが何度かありました。 Memphis vs. Oklahoma City 戦。どちらのチームスタジアムへも行ってきたばかり。
  • Chicago vs. Cleveland 戦を Chicago のピザ屋のテレビで見ました。どちらのチームスタジアムへも行ってきたばかり。

To Pagetop

その他訪れた場所

2010年4月

KAZにとってのアメリカ」というのとはちょっと違うけど、その他寄ってきたところ。

White Sands National Monument - NM

New Mexico 州 White Sands National Monument に広がる砂丘は一面真っ白。しかし、その色は石膏成分のものであり雪ではありません。雪どころかここはメキシコに近い南部の地、暑い場所なのです。

Bill Clinton Birthplace - Hope, AR

Bill Clinton (ビル・クリントン)元大統領が生まれたというお家を Arkansas 州 Hope という街に訪ねました。でも、係員がいなくて中に入ることができませんでした。「10:00am に戻る」と張り紙があったのにその時間を過ぎても誰も現れず。

世界一長い橋

世界一長い橋 Lake Pontchartrain Causeway というのが Louisiana 州の Lake Pontchartrain (ポンチャートレイン湖)の真ん中を渡っています。吊り橋ではなく、低く海面を這うように敷かれています。およそ24マイル(約38.4km)、フルマラソンのコースくらい長いので渡り始めは向こう岸が見えません。車で30分近くかけて渡ります。

その後油まみれになった海

「ここから見る海と浜辺はきれいに違いない!」と夜に通りかかった浜辺、ひと晩 Jeep で寝て翌朝見てみたらそれほど美しいものではありませんでした。がっかり。そこはのちに事故で油まみれとなる Gulf of Mexico (メキシコ湾)の長い海岸線の一部でした。

五大湖

五大湖のうち、Lake Erie (エリー湖)と Lake Michigan (ミシガン湖)だけ眺めてきました。それぞれ Cleveland と Chicago にあります。湖といっても大き過ぎて見かけは「海」です。

Great Salt Lake - Salt Lake City, UT

塩分が濃すぎるために生物が棲むことができず、どんなカナヅチの人でも浮いてしまうという Great Salt Lake は Utah 州にあります。ちょっとなめてみたらやっぱりしょっぱかったです。「なめたでしょう?」とKAOには見透かされていました。

Popup: news1004p081.jpg Popup: news1004p082.jpg Popup: news1004p083.jpg Popup: news1004p084.jpg

  • 一面が真っ白な White Sands National Monument 。雪ではありません。
  • Bill Clinton の幼少期のお家。
  • 世界一長い橋 Lake Pontchartrain Causeway
  • その後油まみれになる Gulf of Mexico のビーチ。

Popup: news1004p085.jpg Popup: news1004p086.jpg

  • Lake Erie と Cleveland の街。
  • Great Salt Lake. やっぱりしょっぱかった。

To Pagetop

困難だった最終日のドライブ

2010年4月

最後に Yellow Stone National Park に寄ろうと足を伸ばしたのですが、途中立ち寄ったお店でショッキングなことを知らされました。「公園に行くのかい?まだオープンしてないぞ」と。 Oh, my Buddha! そう、イエローストーン国立公園のオープンは期間限定なのです。この日は4月26日、5月1日のオープンまであと5日間あったのです。4月からオープンという記述をどこかで見たつもりだったけど、どうやら間違いだったようです。下調べ不足...。ま、ここはそれほど遠くないのでいずれまた来ることができます。5時間ほどの寄り道(往復10時間)をしてしまったけど、気を取り直して最後の野宿(Jeep 内)をしてから自宅へ向かうことにしました。

最後はズッコケだったけど、これで旅は終わり、あとは自宅へ向かうだけとなったのですがその最後の道のりが困難なものになりました。これまで体験したことのないような強い風とそれに舞う砂の嵐、それが済んだと思ったら今度は山岳地帯で大雪に見舞われたのです。車はノロノロ走行の上に砂や雪で視界をさえぎられ神経を使う運転となりました。これまでずっと天候には恵まれ運転に支障をきたすことはなかったのですが、最後の日になってつらい運転となりました。

一気に帰ると決心した場所から自宅までは約800マイル(約1,200km)、一日で移動した距離としては旅の中で最長です。ずっと疲労や痛めやすい腰を気遣って運転してきましたが、砂嵐や吹雪にめげず最後は一気にいきました。

Popup: news1004p087.jpg Popup: news1004p088.jpg Popup: news1004p089.jpg Popup: news1004p090.jpg

  • Yellow Stone 国立公園近く。まだ雪が残ります。この地点から一気に自宅に向かいました。
  • ひどい砂嵐。ものすごい風と砂。子供が吹き飛ばされるくらい強い風でした。
  • 砂嵐がすんだと思ったら今度は山岳地帯で吹雪に見舞われました。数時間ノロノロ運転。
  • 最終日はおよそ800マイル(約1,280km)を移動しました。一日で動いた距離としては旅行中最長。

To Pagetop

ゴールイン!

2010年4月

最後の日の移動はその距離も時間も二日間かけてもよいはずのものだったので「到着は明日になるよ」とあらかじめKAOには告げていました。ですが、内心は一気に向かうことを決心しており、 San Francisco 付近まで来てから「あと1時間で着くよ」と驚かせてやりました。ハハッ、してやったり!あわてたはずでしょうが、お家ではKAOがゴールインのテープを用意して待ってくれていました(テープといってもそこらへんにあったヒモに近いものですけど)。ただいまー、無事に戻りました。

Popup: news1004p091.jpg

  • 赤いテープを切ってゴールイン!

To Pagetop

その他雑記

2010年4月

その他の出来事、思ったこと、感じたことなど。

旅のルール

日没以降は移動しない、2時間以上は続けて走らずに休憩をはさむ、起床後1時間は運転しない、という単純なルールを自分に課しました。日が暮れてから移動をしないのは変わりゆく素敵な風景を見逃さないため、それと安全のため。充分な休憩を取るのは、KAZは長距離ドライブをすると腰を痛めることがあるため。一度痛めると数日間は回復しないので、頻繁な休憩で腰への負担を軽減し気分もリフレッシュさせながらのぞむことにしました。泊まったモーテルにバスタブがあれば必ず、日本の入浴剤を入れて浸かりました。おかげで腰を含めて健康を損ねることはありませんでした。朝目を覚ましてからの1時間も身支度や準備に充ててしっかりと体を起こしてから運転するようにしました。

食事はジャンク・フードがメイン

KAZはグルメではないのであまりおいしいものにはこだわることはありませんが、それにしてもこの旅路ではあまり体に良いものを食べることがなかったです。ファースト・フードでハンバーガーなどジャンク・フードを食べるのがメインでした。日没以降は走らないと決めましたが、夜9時頃まで明るい土地もあるのでその時間まで走っていると日本と違ってレストランはほとんど閉まってしまうこともありまして。それでも何度かは「今日はちょっと栄養を」とか「折り返し記念」や「もうすぐ旅の終わり記念」と題してビールとともにちょっといいものを食べたことも何度か。

宿泊はモーテルまたは愛車 Jeep 内で

宿泊はモーテルか車 Jeep の中でしました。 2:1 くらいの割合だったと思います。ホテルと呼ばれるような立派なところには泊まっていません。モーテルはホテルより格下の施設ですが、それでもシャワーを浴びて(バスタブがあれば入浴も)寝るだけ、ということが利用の目的のKAZには充分でした。食事は外で済ませてしまうし、不衛生を感じたことはほとんどないし、インターネット接続もできるので何も不自由はありませんでした。アメリカのモーテルは安くて助かります。場所によって差がありますが、一泊 $30 のところにも泊まりましたよ。

Jeep 泊はワクワク

車の中で寝て朝を迎えるという行為はこれまで40年間生きてきて初めてしましたが、なぜか気分がワクワクしました。なんだか子供の頃に草むらの中で秘密基地を作って遊んでいた頃のような気分。フリーウェイの Rest Area (日本のサービスエリアのようなものですがもっと簡素)がトイレや水道もあっていちばん落ち着いて泊まれる場所と気づくまでは公園や住宅地に泊めて寝たことも。「誰かが車を叩きにくるのでは」などというちょっとした不安とともに、外で歯みがきを済ませて車の毛布を整えてからちょっと体を小さくして寝袋にくるまって寝るという行為が妙に楽しかったです。幸い、結果的に危険な目にはあいませんでしたが女性にはお勧めすることはできません。シャワーを浴びれない分、ちょっと不衛生でもありますし。

Skating

旅行中は車の運転が長時間におよぶので、意識しないままだと極度の運動不足に陥ります。なので、ローラースケートを持っていって、たまに運動するように心がけました。結局は2度ほどしかすべりませんでしたが、どちらもスケートをするには快適な場所で爽快さを味わいました。

洗濯は計2回

3週間のうち、コインランドリーを見つけて洗濯をしたのは2回だけ。およそ1週間分の洗濯ものをまとめて洗いました。コインランドリーに来る人というのはお金持ちではない場合が多いです。そこへ夜に独りで出かけるにはあまり安全ではありません。閉店時間を過ぎても利用し続ける裏ワザを地元のベテラン洗濯者に教わって実行しました。

iPhone は便利!

iPhone の便利さには痛感しました。まずはKAOと連絡を取るための電話として、あとは地図 (GPS) として、カメラとして、辞書として、メモとして、そして音楽プレーヤーとしてなど。車には別に GPS (カーナビ)があるのですが、その土地に着いてからは歩いて廻ることも多かったので地図としては最も役に立ちました。KAZはあまり方向感覚が良い方ではありませんので...。

「すてきな出会い」なんてものは皆無

長旅をしてきたと言えば「すてきな出会いもあったのでは?」と聞かれますが、そういったものはまったくありませんでした、皆無でございます。言葉を交わしたのは飲食店の店員さんとモーテルや入場券売場の係員さんくらい。あとは見知らぬ人から、ヘイ、ヨーとか、金をくれとか、タバコをくれとか、道を教えてくれとか(KAZこそがよそ者なのに)、そんなのだけ。強いてあげれば、フリーウェイの休憩所でダンプのエンジンがかからなくなったおじさんに声をかけられて手伝った時くらいかなあ。生まれて初めてダンプのアクセルを踏みました。そのおじさんとはお互いの旅の無事を祈って、姿が見えなくなるまで手を振りながら涙の(?)別れをしたのでした。

広い!国内時差がある

アメリカ合衆国本土内では4つの時間帯区分があります。これもアメリカの国土の広さを感じることのひとつ。東西を移動中にその境界をまたぐと時計を1時間進ませたり戻したりしないと時刻が狂います。旅の途中、一日が23時間で終わってしまった日が3回あるのですが(東へ向かう時)、その反面25時間もてた日も3回あります(西へ向かう時)。

開拓者たちは偉い!

かつてのアメリカ西部開拓者たちは偉い、スゴイ!と、アメリカ東西を往復してあらためて思いました。鋪装された道路を内燃機関を積んで突っ走っても何日もかかる道のり、これをかつての開拓者たちは徒歩や馬、せいぜい馬車で移動したことを想像すると驚愕せずにはいられません。川や山、谷や深い森などそのままでは超えられない場所もたくさんあるのに。KAZが住んでいる California は当時の東部の人たちには遥か彼方の、そして多くの人には一度も訪れる機会のないずーっと向こうの未知の土地だったのでしょうね。

逃したもの

この旅で行かなかったもの、行けなかったものを挙げてみます。テリー・ファンクとドリー・ファンクの牧場、モハメド・アリ縁の地、Kentucky Fried Chicken 一号店、McDonald's 一号店、Yellow Stone National Park、などなど。ま、またいつかってことにします。

Popup: news1004p092.jpg Popup: news1004p093.jpg Popup: news1004p094.jpg Popup: news1004p095.jpg

  • 運動不足解消のため、たまにはスケート。Mississippi River のほとりで自分撮りしてみました。
  • Jeep の中はこんなふうにセットしてから寝ます。赤い寝袋にくるまって、寒ければさらに毛布をかけて。
  • モーテルにバスタブがあれば日本の入浴剤を入れてお湯に浸かりました。
  • コインランドリーは日本のものに比べて広い。でも夜はちょっと危険なにおいも。

Popup: news1004p096.jpg Popup: news1004p097.jpg Popup: news1004p098.jpg Popup: news1004p099.jpg

  • テント型の変わった形のモーテル。 車もすぐ横に停められます。
  • パトカーに周囲をぐるりと回られた場所のひとつ。でも、パトカーが多いことは逆に安心につながります。
  • おまけ写真。巨大サボテン。人間3人分くらいの背の高さがあります。
  • Jeep 君、お疲れさま。よく走ってくれました。

To Pagetop

旅データ

2010年4月

この旅のデータ、箇条書き。

  • 総日数: 21日間
  • 総走行距離: ちょうど9,000マイル(約14,400km) 出発時メーター 51,216、到着時 60,216
  • ガソリン使用量: 465 Gallon (1,760L)
  • 運転中に危険を感じた回数: 1回(後ろから200km/hで走る車に追い越されて前に割り込まれた時)
  • 停めた車の周り半径10mをパトカーにグルリと回られた回数: 2回
  • 車にひかれた鹿を見た回数: 2回
  • 高速道路を亀(20cm超級)が歩いているのを見た回数: 1回
  • 運転以外で身の危険を感じた回数: 0回 (幸運でした)
  • 撮影した写真の数: 約2,000枚(でも、自分の姿はほとんど写っていない)
  • 訪れた州の数: まだちゃんと数えてません。数えたら書き加えます。
  • 通過した州: まだちゃんと数えてません。数えたら書き加えます。

To Pagetop

テーマソング

2010年4月

KAZは以下に並べた曲を iPhone に入れてこの旅のテーマソングとして車の中で何度も何度も聴きました。旅に先立ってあらかじめ用意していたり、行く先のモーテルでインターネットからダウンロード購入したりしました。一曲を除いて古い曲ばっかりです。昔からなじんでいるものの他に Elvis Presley や Louis Armstrong などの縁の地を訪れるのにちなんで入手したものまで。街中では地元のラジオを鳴らすようにもしてみましたけど、広大な何もないような土地ではラジオもまともに入らないことも多かったので、音楽は用意しておいてよかったです。でも、ほんとうに何もないような大自然の土地では何も音楽をかけずに風の音や鳥や牛の鳴き声が「テーマ」となったことも多かったですよ。

  1. アメリカ横断ウルトラクイズ メインテーマ
    アメリカ横断をするならこれを聴かなきゃ。
  2. The Star Spangled Banner - Mariah Carey
    アメリカ国家。
  3. The Star Spangled Banner - Whitney Houston
    アメリカ国家。
  4. America - Simon and Garfunkel
    その名も『アメリカ』。中学二年生の頃にライブ・レコードを買いました。
  5. Take Me Home, Country Roads - John Denver
    田舎道を走る時にはぴったり。
  6. Route 66 - Nat King Cole
    Route 66 沿いにある街の名前がたくさん出てきます。高校生の時に知った曲。
  7. Route 66 - Chuck Berry
    Route 66 の Chuck Berry 版。
  8. Route 66 - The Rolling Stones
    Route 66 の Rolling Stones 版。
  9. Get Back - The Beatles
    歌詞に Tuscon, Arizona が出てきます。小学生の頃からなじんでいた曲。
  10. Press - Paul McCartney
    歌詞に Oklahoma が出てきます。高校生の頃に聴いていた曲。
  11. Sunrise - Spectrum
    Texas で聴く曲。KAZにとっての Texas は The Funks や Hansen の出身地。
  12. That's All Right - Elvis Presley
    Memphis 出身の Elvis Presley。
  13. What a Wonderful World - Louis Armstrong
    ジャズ発祥の地、 New Orleans 出身の Louis Armstrong。
  14. Main Title "Tara's Theme"
    Gone with the Wind (風と共に去りぬ)のテーマ。
  15. Gonna Fly Now
    Rocky のテーマ。 KAZ世代では少年の頃は誰もがこのテーマとともに走りました。
  16. Allentown - Billy Joel
    Allentown を歌った曲。中学二年生の頃にシングル・レコードを買いました。
  17. Empire state of Mind (Part II) - Alicia Keys
    New York を歌った曲。このリストの中で唯一の新しい曲 (2010)。
  18. Sirius - The Alan Parsons Project
    Chicago Bulls のテーマ。
  19. Kansas City: Hey-Hey-Hey-Hey! - The Beatles
    タイトルと歌詞に Kansas City があります。
  20. Over the Rainbow - Judy Garland
    『オズの魔法使い』で竜巻が発生したのは Kansas 州(のどこか)。
  21. Goodbye Yellow Brick Road - Elton John
    この旅のタイトル Hello Yellow Brick Road の元となった曲。
  22. Do You Know the Way to San Jose - Dionne Warwick
    San Jose へ帰る道で聴くための曲。

To Pagetop

旅のあとがき

2010年4月

アメリカに住むようになってから「一生に一度はやってみたいこと」のひとつとなったアメリカ横断の車の旅、実現することができました。かつて日本では埼玉から長崎までの道のりをドライブしたことがありますが、今回の旅はそれとはちょっと日数においても移動距離においてもスケールが違います。埼玉-長崎を何本往復できる距離でしょう(約7往復できます)。4月の旅でしたが、真夏のように暑い砂漠も通りましたし吹雪の山岳地帯も走りました。が、しかし、スケールは大きかったのですが訪ねる人もおらずずっと独りのままの旅はかつての九州への旅ほど迎えてくださる方の人の温かさを感じるものではありませんでした。温かい旅、大きい旅、飛行機の旅、車の旅、自転車の旅、大勢の旅、ひとりの旅、旅のタイプにはいろいろあってそれぞれ趣が違いますね。そんなことを感じた旅でもありました。人の温かさを感じるものではなかったとはいえ、とにかく楽しかったですよ、気ままさを満喫しました。いつの日かもう一度やることはあるのかな、ないんじゃないかな、いや、あるかな?

長い Yellow Brick Road (黄色いレンガの道)の旅が終わりました。

To Pagetop