2004年12月19日から出張でひと足先に米国入りしていたＫＡＯ、それを追ってＫＡＺが年末年始休みの12月29日から1月3日まで合流。ＫＡＺにとっては初めての移住先への訪問。あらかじめ聞いてはいましたが、一帯はやっぱり田舎（いなか）。ただっ広い土地にハイテク企業や住宅が悠々と並んでいました。ＫＡＺはＫＡＯのホテルに1週間潜り込んで過ごしました。ＫＡＯはその後、引き続き1月9日まで滞在、長い出張でした。

目的はお家探し

今回のＫＡＺの訪米、というよりはＫＡＺとＫＡＯが合流しての行動の目的はお家探しでした。契約は2月か3月になるのですが、その下見ということで。一戸建てではなく集合住宅で探しています。10件ほど廻ってきましたが、どれも広くて bathroom （トイレとお風呂のセットのこと）はふたつずつあるものがほとんどでした。広さはどれも現在住んでいる「なのはな」の倍くらいありそうです。共用スペースにはすべての物件に無料で使えるプールとトレーニングジムがあり、中にはレンタルビデオが無料というところも。駐車スペースも2台分。クローゼットは walk-in タイプのものも多く、とにかく今の住宅環境と比べると極めて贅沢です。Office の人が親切に案内してくれました。

Silicon Valley は米国内でももっとも物価の高い土地のひとつです。それでもＫＡＯの会社から補助が出るのでその範囲内で探しました。参考までに付け加えると、ＫＡＺとＫＡＯは大きなお家に住むことを目的に米国へ行くわけではありませんです。

Silicon Valley について

ＫＡＺとＫＡＯの移住先はおおざっぱに Silicon Valley と紹介させていただいていますが、この Silicon Valley, 実は実際に都市としては存在しておらず、したがって地図にも載っていません。半導体やハイテク企業が集中していることで有名な地域につけられたニックネーム、つまり「通称」なのです。California 州の比較的北部にあり、San Francisco からは車で南へ1時間くらいのところです。ハイテク企業の街といっても高層ビルが立ち並んでいるわけではありません。New York や Los Angeles とはまったく別の外観で、企業や住宅も多くが平屋なのです。別の見方をすると横に広く伸びるとっても贅沢な土地の使い方をしています。

Silicon Valley を構成する「市」

Silicon Valley には以下の15の市が含まれています（違う解釈もあるようですが）。実際に住むことになるのは、この15の市の中のどこかになりそうですが、家探しをしてきた San Jose 市内になりそうなことが濃厚です（後記: 結局となりの Santa Clara 市になりました）。San Jose 市は Silicon Valley の中で最も大きな市、中心地です。ちなみにＫＡＯが勤務する会社は Sunnyvale 市にあります。

San Jose, Santa Clara, Sunnyvale, Campbell, Los Gatos, Los Altos, Los Altos Hills, Gilroy, Saratoga, Cupertino, Milpitas, Mountain View, Morgan Hill, Monte Sereno, Palo Alto

スペイン語と思われる英語らしくない綴りの名前が多いですね。

Silicon Valley にある有名どころ企業

Silicon Valley にある日本でも有名な企業を並べてみました。皆さんにもなじみのある名前があるのではないでしょうか？その他、多くの日系企業も進出しています。

Yahoo!, Google, Cisco Systems, Apple Computer, Hewlett-Packard, Intel, Sun Microsystems, Oracle, Adobe Systems, McAfee, eBay, Mozilla Foundation, etc...

ＫＡＺは初めての単身海外渡航

今回の訪米はＫＡＺにとっては初めての「ひとりでの」海外渡航となりました。いつもＫＡＯに頼りっきりだったので実は、出発前は無事にたどり着けるかとても不安でした。飛行機は American Airline で日本語は通じないし、それ以前に恥ずかしながらチケットの購入法や成田への行き方もよくわからないあり様で、入念な準備と下調べをして臨みました。しかし、実際はいたってスムーズに事が運びました。今さらながら、これでＫＡＺもひとりで海外への飛行機に乗れることが証明できました。現地 San Jose 空港でのＫＡＯとの待ち合わせも空港が小さかったおかげであっけなく成功。出発当日（日本で）雪の悪天候には見まわれましたがそれでも万事順調に事が運んだのでした。

ＫＡＺの初の米国友人

今回の訪米を意義深いものにしたもののひとつに、ＫＡＺにとって当地では初めての友人と呼べる存在ができたことが挙げられます。Hanako, Thomas, Robert に「友人と呼んでもいいのか？」とたずねたら抱きついてきてくれたので、友人と認めてくれたと受け止めております。そもそもＫＡＯの会社の（関係の）人たちなのですが、夕飯をいっしょにとって楽しいひとときを過ごすことができました。ひとりでもふたりでも現地で自分のことを知ってくれて、また会えることを楽しみにしてくれている人がいるというのは何よりも心の支えになります。将来は、ＫＡＺの独自の友人をＫＡＯに紹介できるようにしたいなぁ。

それにしても英語でのコミュニケーションは今のＫＡＺにとってはとってもエネルギーを必要とします。話すことも聞くことも。でも、こんなふうにして人と TALK しようとすることによってだんだんとかかるエネルギーを軽減できるようになるんだろうなと感じました。机上の学習よりよっぽど勉強になると感じました。次回はもっと多くのことを話せるようにします。みんな最後のＫＡＺの speech を聞き取ってくれてよかった！

San Francisco へ遊びにいきました

1月1日には San Francisco へ行ってきました。ＫＡＯが滞在しているホテルから車で1時間。到着してからは車を降りてケーブルカーと徒歩で散策しました。ケーブルカーでＫＡＺはステップ乗車（席にすわらず端にしがみつく乗り方）というのをやってきました。シーフードもたらふく食べてきました。

映画を観てきました

San Jose で Meet the Fockers という映画を1本観てきました。映画そのもよりアメリカの館内の雰囲気を味わいたくて行ってきました。案の定、隣にすわったおばさんが「いかにも」という反応をしてくれました。コメディー映画に、Oh, my...Oh, my...Oh, my god! と言いながら大笑いしてました。

当然、字幕はなく、ＫＡＺとしては1回以上笑うことを目標としていました。何度か笑うことができたので「合格」かな？（言葉でなく映像に笑っただけかも）

天候

天候にはあまり恵まれず雨に多く見舞われました。冬は1年で最も雨が多い時期のようです。それでもデータでは日本の冬と同じくらいの降水量。雨といっても一日中降り続くわけではなく、降ったり止んだりの繰り返しで、途中、長い晴れ間も見られます。日本の冬とはずいぶん違う印象を受けました。そもそも体感温度は日本の10月か11月くらいのもののように感じます。震えるような寒さは1度も味わいませんでした。外は緑が多く、なぜか半袖で出歩く人を多く見かけます（車での移動がほとんどだからかな）。

降ったり止んだりの雨のおかげできれいな虹を見ることができました。半円の端から端まできれいに描かれているやつ。もしかしたらこちらでは珍しいものではないのかも。

写真集

あまりいい写真は撮れませんでした。ほんとは Silicon Valley や San Jose の街並みを象徴するような写真を撮りたかったんですけど…。下段は探し廻った物件のいくつか。

あとがき

ＫＡＺの現地滞在はおよそ5日間。初めて訪れた Silicon Valley, お家探しをメインに当地の雰囲気を知ることができたことと、少数ですが友人ができたことでたいへん有意義なものとなり、数ヵ月後に住むことになる土地のイメージがわくようになりました。最初の一歩はＫＡＺにとっては好印象を残すものでした。これから先、この地で壁にぶち当たったり失敗したりすることも含めていろんな経験やチャレンジをすることになることを想像するとワクワクしてきます。

この先2、3ヶ月間は米国へ行く準備に追われることになりそうです。