ＫＡＺとＫＡＯの近況報告2006年版です。影の付いている写真はクリックすると大きくなります。
2006年12月31日（日）
毎週日曜日の夜に更新している『なのはな便り』、2006年最後の日はちょうど日曜日になりました。ＫＡＺとＫＡＯは特別なことはせずにふたりでゆっくりお家で過ごしています。ふたりが2005年4月に渡米して早くも1年8ヶ月がたちました。ＫＡＺも職を得ることができてアメリカでの生活も落ち着いてきたような、まだまだ慣れないことが多いような微妙な時期です。ＫＡＯは出張で何度か日本に帰っていますが、ＫＡＺには日本の地を踏むことなく過ぎた1年でした。
以下はこれまで掲載できていなかった2006年の日常のおこぼれ写真。
2006年12月
ＫＡＺとＫＡＯはアメリカで2度目の Christmas を迎えました。
働き始めたばかりのＫＡＺのＤ社でも20日にパーティが開かれました。San Francisco の海の上にあるレストランまでリムジンを借り切っていくという贅沢なものでした。ＫＡＯも呼んでくれていたのですが、残念ながら仕事の都合で参加できませんでした。23日には Poyin のお友達 Sean 夫妻のお家のパーティに招いてもらいました。Sean は Poyin と同じく台湾出身、中国式のお鍋パーティを楽しみました。24日にはＫＡＺとＫＡＯのふたりで San Francisco でお食事。特別に Christmas らしいことはしませんでしたが（いつものこと）、都会の Christmas の雰囲気を味わってきました。
アメリカでは25日の Christmas 当日は national holiday でお休み。ＫＡＯの会社も他の多くの会社と同じく26日までお休みです（ＫＡＺは26日はお仕事）。日本と違ってアメリカ (California?) ではこのシーズンはレストランも含めて多くのお店がお休みだったり、夜の早い時間に終わってしまったりします。やたらと賑やかな日本と違って家族とお家でなごやかに過ごすのが一般的のようです。今年はＫＡＯのＣ社ではパーティが開かれませんでした。
2006年12月9日（土）~17日（日）
ＫＡＯが今年最後の日本出張に行ってきました。師走というだけあって、街も出張自体もバタバタな感じでした。出張先の大阪の市内はクリスマスイルミネーションできれいに彩られていて忘年会などシーズン行事がさかんでした。我ら出張軍団（今回はアメリカから10人以上）の5日間は会議の連続でほとんど監禁状態でした。帰りは本郷台に1日寄ってゆっくりすることができました。いつもと違って日曜日帰国（たいていは月曜日）というとっても慌しい出張でした。出張を終えて帰国したらアメリカで社会人！となったＫＡＺが出迎えてくれました！
2006年12月
ついにアメリカでのＫＡＺの就職先が決定しました！これで2001年6月にＫ社を退職してからおよそ5年半にわたる転職活動に終止符を打つことになります。
営業マンから技術マン（エンジニア）への転身を決意してから最低限の力をつけるために学校に通い、縁あって派遣エンジニアとして3つの会社で技術者としての経験を積ませてもらいました。そうこうしているうちにＫＡＯの都合で渡米のチャンスがあり日本を出ることを決意しました。技術と英語の二重のハードルを背負ってしまい、当初の予定を大幅に上回る期間を転職活動に充てることとなりました。
（中略）
どこかの正社員としての地位を得ることを最終的なゴールと決めていた転職活動はこれにて終了。当初は外国でそれを成そうとは考えてもいませんでしたけど。自分なりの大きな決断をできたこと、自分で立てた目標を達成できたことに対してほんのちょっとの間だけ自分を誉めてあげたいと思います。アメリカ滞在2年目の目標「アメリカで社会人になる」を達成できました。そしてＫＡＺのキャリアの次のステージのスタートです。よりよい将来を迎えるための人生の修行はまだまだ続きます。（すぐに使い物にならないと判断されてクビになるかもしれませんしね）
全文は別枠編集の『ＫＡＺの転職活動期間のだいたいのまとめ』で。
関連記事： なのはなニュース 2001 ＫＡＺ、Ｋ社を退社 なのはなニュース 2002 ＫＡＺ、ひとまず社会復帰、ＫＡＺ現場修行第2弾 なのはなニュース 2004 ＫＡＺ、現場修行第3弾、ＫＡＺ＆ＫＡＯ、アメリカ行き決定 なのはなニュース 2005 アメリカ上陸、ＫＡＺ、英語の学校へ、ＫＡＺ、英語の学校おしまい
2006年12月
ＫＡＺが High Tech Class を取りました。9週間のコースで夜7時から10時までの3時間を週2回、CCNA の試験に備えるというものです。ＫＡＺはすでに CCNA の資格を取得していますがあらためて取り組んでみようと思い立ちました。目的の半分以上は英語の上達です。講義を英語で聞いて理解しようとします。まったく知らないことを英語で学ぶのは現時点ではかなりしんどいので、すでに知っていることのおさらいを英語で、という感じ。ＫＡＺの資格の取得はもう4年半も前のことでだいぶサビついてきちゃっているので復習としてもちょうどいいです。不思議なことに、こういった技術的な記述は英語でもよくわかるんですよねえ。文学的な表現で飾らない機械的な文章だからでしょうね。
2006年11月23日（木）、24日（金）
Thanksgiving Day は Christmas の次に大きなアメリカの Holiday. 感謝祭などとも呼ばれ家族で七面鳥を食べる日です。ＫＡＯの仕事も土日と合わせて4連休でした。車で1時間かからないほどの Santa Cruz という街にふたりでドライブしたり、ＫＡＺが通っていた学校の友人の party に呼んでもらったりして過ごしました。この Thanksgiving が終わると巷には Christmas song が流れ出します。
2006年11月4日（土）
San Francisco で上演されているミュージカル Chicago をふたりで見に行ってきました。日本ではミュージカルを見たことはほとんどなかったんですけどアメリカでは New York での Beauty and the Beast に続いて2度目です。たまにはナマで演じられる芸術を鑑賞するのもいいものです。出演者のひとりには Huey Lewis がいました。20年ほど前に歌手として売れていて最近名前を聞かないと思ったら役者として活躍していたんですね。
2006年10月14日（土）, 21日（土）
Sungene & Maki 夫妻と Castle Rock というハイキングコースへ行ってきました。ここらへんではハイキングコースが車で4, 50分のところにたくさんあります。ハイキングはちょっとした運動や気分転換には最適です。4人で1時間ほど山道を歩いて Los Gatos でお食事をしました。
ＫＡＺとＫＡＯは Sungeneたちと行った翌週にも今度はふたりで同じところへ出かけてきました。別のコースを探せばいいものをあれこれ考えることを省いたおかげで懲りずにまた同じコースを歩くことになりました。前週はコース入口のパーキングには係員がいて料金を回収していたのに2度目は誰もいなかったのでてっきりタダだと思って駐車場に停めていました。戻ってきて車に貼られていたチケットを見てビックリ！駐車違反の貼紙、アメリカで初めて交通違反をしてしまいました。よーく見ると係員はいないものの料金を入れるための小箱と注意書きがありました。気がつかなかったな〜、やられました。
2006年10月7日（土）
Poyin, Anita 夫婦と San Francisco へ Fleet Week を見にいってきました。現地ではさらに彼らのお友達数人と合流し公園の芝生に陣取って見物しました。Fleet Week とはアメリカ海軍のお祭りのこと、数日間にわたって各種イベントを行います。San Francisco 以外でも New York や San Diego など全米各地で開かれている有名な催しです。目玉は Blue Angels によるアクロバットショー、爆音とともに接触するんじゃないかと思われるほど接近した編隊飛行の Blue Angels はかっこよかったですよ。
San Francisco への移動にアメリカへ来て初めて電車を使いました。San Francisco は狭い土地に凝縮された大都会なので車で出かけるとこういったイベントのときは混雑が予想されるからです。ＫＡＯは出張を機会に日本で電車に乗る機会がありましたがアメリカへ引っ越してからは初めて、特にＫＡＺにとっては日本を離れて以来1年半ぶりの電車でした。普段は車での移動ばかりなのでなかなか新鮮な体験でした。といっても電車の駅までは20分かけて車で行くんですけどね。鉄道の駅に大きな駐車場があってそこに車を停めてから電車に乗り換えるところが日本とは違う点かな。
2006年9月15日（金）~25日（月）
ＫＡＯが東京ゲームショウの為8月に引き続き又日本出張へ出かけました。真夏真っ只中の8月出張程暑くない事を期待して帰国したものの、暑さの湿度ではなく雨の湿度をおおいに感じました。今回は大阪にて会議、東京にてゲームショウとバタバタしておりましたが合い間にＫＡＯのアメリカでの上司 Mark もご家族といっしょに来日していたので観光案内を買って出ました。ＫＡＯも初体験の相撲観戦と慣れている鎌倉を訪れました。日本の国技でもある「相撲」なのににもかかわらずアメリカ人が質問してきたことにほとんど答えられず大変苦労しました。「土俵になぜ塩を撒くの？」「試合する前の一連の儀式は何の為？」などなど。もし『なのはな便り』を見ている方で相撲に詳しい方、今度レクチャーして下さい。お願いします。東京では久しぶりにチュウキチ＆ケンゴと1年半ぶりの再会をしました。
ここのところ数ヶ月の間、ＫＡＯの日本出張が頻繁にありましたが今年はこれが最後になりそうです。
2006年9月16日（土）
MLB, いわゆるメジャーリーグを Oakland の McAfee 球場に観戦してきました。Poyin と Anita, それから彼女の高校時代からの友人 Daniel と車で Oakland まで出かけました。現地では Anita の職場の人たちがさらに数人加わり総勢10人ほどでＫＡＺにとっては初めてのメジャーリーグ観戦を楽しみました。Anitaが用意してくれたチケットはなんと特別ルームのもの、外野にあるんですけど一般席とは違って「部屋」です。ソファも冷蔵庫もガスコンロもトイレもあってパーティ気分で観戦できます。こんな立派なところで初観戦ができるなんてとっても lucky でした。Anita に感謝です。
カードは Oakland Athletics vs. Chicago White Sox. 事前にはチームもプレイヤも知らないままでしたが、試合開始前の選手紹介で元ダイエー･ホークスの井口選手が White Sox にいることを知りました。敵チームなんですけどやっぱり日本人選手のことは個別に応援してしまいますね。この試合ではフォアボールを2つ選んだ他はバント失敗もあったりで目立った活躍はできませんでしたけど。試合結果は地元 Oakland の逆転勝ち。ずっとリードを許していたんですけど7回に一気に逆転、ホームランも全部で3本飛び出して湧き上がるアメリカならでは観客のムードも味わうことができました。
残念なことにＫＡＯは日本への出張に前日出かけてばかりでいっしょに楽しむことができませんでした。
この試合のスコアボード:
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
| Chi White Sox | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 4 | 9 | 0 |
| Oakland | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 4 | 0 | X | 7 | 8 | 0 |
2006年8月13日（土）~21日（月）
ＫＡＯが残暑真っ只中の日本へ行ってきました。急遽決まった今年3度目の日本出張です。出張先の大阪本社はコンクリートだらけのビル街にあることもあり湿度は70%, まさに湿気王国日本を感じました。ちょうどお盆休み期間中だったので社内ものんびりムード。でもＫＡＯは日本滞在中にしかできないことを片付けるため1週間びっちり仕事をしてきました。
週末を過ごすため大阪から移動して本郷台の実家に寄ってきました。偶然遊びに来たタカヨシ家のキッズ達4人（タツキ、ヒロト、リュウ、アオイ。長男ハルカはバスケット部の練習中）とも会うことができました。エイジパパ、ヨシエママも元気、キッズのわんぱくぶりもますますさかんで楽しく過ごしました。
今年は昨年に比べて日本への出張が多いです。そしてまた今度は9月中旬に東京ゲームショウのため日本へ行く予定です。この出張の直前にはテロの噂が流れたりして空港でのチェックも厳重だったのですが無事におよそ1週間の出張を終えることができました。
2006年8月19日（土）
ＫＡＯが日本へ出張で不在の土曜日、ＫＡＺは Great America へ出かけてきました。Great America とは車で10分程のところにある遊園地の名前です。Poyin 夫婦とそのお友達や姉妹、それから夏休みに入ってからいつも「ヒマだ〜」と言っている Quang と行ってきました。アメリカ、台湾、香港、ベトナム、日本と国際色豊かな集まりでした。
2006年7月28日（金）
ＫＡＺがおよそ1年間通った英語の学校を終えました。入学や卒業といった儀式などは特になくて随時入ったり出たりすることができるアダルトスクールなんですけど、夏休み前の区切りのいいところで自ら終えることにしました。昨年4月からちびちびと通い始めて9月から本格的に通い出した感じなので実際は少しオーバーしますがおよそ1年間学んだととらえています。
1年やってこんなもんか〜といった程度の現在のＫＡＺの英語の実力ですが、実は少し前から ESL Class の限界を感じてもいました。ESL とは English as a Second Language の略で外国語としての英語という意味です。ESL Class で各国から集まった老若男女を問わない生徒たちと交わることはたいへん楽しく有意義で、初期においては英語力の向上にもかなりの効果があるのですが、一方、間違った文法でも通じ合ってしまったりちょっとした熟語や慣用句などを使うと通じないといった欠点もあるのです。Native は先生とたまに近くの大学から来てくれるボランティアの学生だけなので間違いを指摘してくれたり覚えた英語を試してみるといった機会は限られるのです。
英語の学習は果てしない道のりですが、学校で英語を学ぶことはこれで終了。満足がいくまでいつまでも学んでいられないし、未熟ながらもそれでも最低限の基礎は身に付けたと思っています。文法、読解、会話、発音とひと通りはある程度の時間をかけて学びました。今後は英語を学ぶのではなく「使う」ことでみがきをかけていきます。学校は終えても独学することはもちろん継続。渡米2年目のＫＡＺの目標はアメリカで社会人になることです。
関連記事： なのはなニュース 2005 渡米2週間 - ＫＡＺ、英語の学校へ
2006年7月21日（金）〜23日（日）
ＫＡＯが San Diego へ出張してきました。ＫＡＯは日本への出張も年間に何度かありますが、アメリカ国内の出張もたま〜にあります。San Diego は California 州の南端近く Mexico との国境に近いところです。コミコンというイベントのために出かけてきました。コミコンとは Comic Convention, 主にコミックや映画などの最新のニュースが発表されるイベントです。国土が広いアメリカでユーザーイベントが開催されることはめったにありません。そんなめずらしいイベント、それがコミコンです。イベントにはコスプレイヤーや Hollywood Star 達も多く来場し活気がありました。ＫＡＯも会場で Quentin Tarantino 監督に会いました。その他に Spider Man 3 の監督 Sam Raimi や主演の Toby McGuire, Kirsten Dunst などが来場してました。
2006年5月〜
ＫＡＺの Guitar Class も5月の終わりから4つ目の term に入りました。今回のコースは全8回、毎週月曜日の夜に1時間の lesson です。前回までと違うテキストを使うようになっていきなり難易度が上がりました。これまでほんの少し物足りなさを感じていたＫＡＺも今はついていくのがやっとです。しかし、以前までの練習用のフレーズと違って今は実際の「曲」を演奏するので楽しいです。"Blackbird" (The Beatles), "Layla (Unplugged)" (Eric Clapton), "Dust in the Wind" (Kansas) なんかをやってます。
不思議なのはまったく同じ（つもりの）演奏をしても先生 Rich の奏でる音とＫＡＺの音が明らかに異なることなんですよねぇ。Guitar の違いが原因かと思って（guitar のせいにしようとして？）試しにＫＡＺの guitar で鳴らしてもらったらやっぱり違う。Rich の音はなんというか生きた音というか流れるようなというか…ほんのワンフレーズ弾いただけでも違うのです。不思議だなぁ…でも、ま、そのうち時間をかけて追い越します！
「なのはなニュース」に「ＫＡＺ Takes Guitar Class 3」とでもするべき2月から5月までの3つ目の term のことを書くのを忘れてしまっていました。なので 2 の次が今回の 4 です。
関連記事: なのはなニュース 2005 ＫＡＺ Takes Guitar Class, なのはなニュース 2006 ＫＡＺ Takes Guitar Class 2
2006年6月24日（土）~7月3日（月）
ＫＡＯが暑い日本に1週間出張してきました！今回もどたばたな出張でした。やはりいつも思うのですが東京、大阪と2都市行くからどたばたになるのではないのかと思うのですが…。今回は東京入りした後すぐに大阪入り。会議三昧の1週間でした。やはり会議は英語と日本語両方飛びかうので頭、特に右脳が痛い…。でも仕事的にはとても有意義な出張でした。後半は本郷台の実家に寄り、久しぶりにキッズ達と会いみんな成長しているのを嬉しく思いました。会う度に成長しているキッズ達を見るたびに時の流れを感じます。あー、しかし日本は本当に湿気が多い！と実感。暑いけど湿気のない San Jose に帰宅しホッしました！
2006年6月14日（水）
ＫＡＺが通っている学校で春のシーズンが終了、近所の公園でパーティが開かれました。今年1月から教わっている Linda 先生は何かとＫＡＺをかわいがってくれて、よくあごをなでたりバチッとウィンクをしてくれたりします。ぞ〜っとします、とは Linda には言ってません（California では先生のことをファーストネームで呼ぶことも一般的なことのようです）。春のシーズンが終わって次は Summer School になります。
午前の終業パーティのあとは生徒何人かで近所の Great America という遊園地へ行きました。ジェットコースタやフリーフォールなどのこわ〜い乗り物にたくさん乗ってきました。中でも Skyflyer という巨大なブランコのようなアーチの上に釣り上げられて落とされる（うまく表現できませんが）のがいちばんこわかったかな。遊園地では写真を撮らなかったので臨場感をお伝えすることができませんけど。
2006年5月8日（月）〜12日（金）
ＫＡＯが毎年開かれるゲームのイベント E3 のため月曜日から金曜日まで LA へ出張してきました。ショウ自体10日の水曜日スタートなのですが、設営準備の目的ともうひとつ、各ハードメーカーの発表会がショウ前にあるために早めに出張するのです。
今回の目玉は 1. PS3 発売日＆価格 2. 任天堂次世代機 Wii （ウィー）の発売日＆価格 が明確になるというので全世界のメディアの方々がショウ会場に出向いていました。
"PS3" の発売日と価格は発表されたものの "Wii" の詳細が明らかにされぬままでした。ショウ3日間 "PS3" と "Wii" を体験出来る列がゴールデンウィークのディズニーランドの待ち列状態でした。残念ながら両方とも手にとって遊ぶことは出来ませんでしたが "Wii" の 「ゼルダ」のプレイアブルを見ることが出来ました！おもしろそーー！
そんなこんなであっという間に E3 も終わりました。日本から来ていたＫＡＺの友人Ｋ社のコウタさんとも会場でお会いしましたよ！
2006年4月
ＫＡＯの会社のお友達 Alicia が日本語を覚えようとしています。そこでＫＡＺが先生役を買って出ることにしました。仕事を終えたあとに我が家で週1回のレッスンです。すでに3回ほどやっています。
想像いただけると思いますが外国人に日本語を教えることはかなり難しいです。しかもそれを英語で。彼女は独学ですでにいくつかの日本語のフレーズを覚えていて、「上司の性格問題じゃない？」や「いい加減にしろ！」などとなんだかちょっと妙なセリフを言うことができます。そして質問してくることが的確で「は」と「が」の違いについて教えてくれなどと聞いてきたりもします。さらに日本語を母国語とする私たちには疑問にさえ思わないような質問もしてきます。例えば音を伸ばすための「ー」の使い方や「百」の読み方が「ぴゃく」や「びゃく」に変化することは彼女にとっては不思議なことのようです。それからなぜ富士は "Huji" ではなくて "Fuji" なのかなど。ま、ここらへんはいろいろ説明を試みたりもしているのですが、結局「そういうものだ」ということで理解してもらっています。(^^);
ＫＡＺ自身あまりいい先生だとは思えませんが、いろいろ試行錯誤しながら熱心な彼女の力になれるよう努力しています。また、これは日本語を教えるということを通じてのＫＡＺの英語のお勉強の一環でもあります。Alicia はとっても頭がよく覚えが早いのでそのうちＫＡＯの日本語能力を追い越してしまうかもしれません（！？）。
2006年4月30日（日）
天気のよい日曜日、ふたりで Carmel へドライブに行きました。"17-Mile Drive" と名付けられたドライブコースは Monterey 半島をぐるりと回る海沿いの景色のいいところです。車の窓を開けながら走って爽快な気分を味わいました。
実は今年の3月から4月の初旬にかけて California はたいへん雨の多い異常気象に見舞われていました。もともと雨の多い時期ではあるのですが例年に比べてかなり多く降ったようで、それによる土砂崩れなどの災害のニュースもよく耳にしました。
ここへきてようやく California らしい空の色になりました。そして今度は一転、まったくといっていいほど雨の降らない時期が12月頃まで続きます。
2006年4月
ＫＡＺに SSN (Social Security Number) が発行されました。これで銀行口座を開いたりレンタルビデオの会員になったりすことができます。自動車免許と SSN を取ったことでなんとなくアメリカでちゃんと自分の存在を認めてもらえるようになった気になります。ＫＡＯは昨年の5月に取得済みです。ＫＡＺの方がなぜこんなに取得が遅かったかというと、ＫＡＯとの VISA の種類の違いからくる理由と、その後の手続きをぐずぐずしていたという理由からです。
関連記事： なのはなニュース 2005 ＫＡＯに SSN が発行されました
2006年4月16日（日）
昨年4月16日に渡米してからちょうど1年が経ちました。1年前に成田空港を出発したのがつい昨日のことのように思い出されます。日本の皆様はお元気でいらっしゃいますか？ＫＡＺとＫＡＯは元気ですよ！
1年間の季節を味わいました。California の気候はほんとうに快適です。特に夏！6月頃から11月頃にかけて雨はほとんど降らず毎日のように雲ひとつない快晴が続きます。暑さの質も日本のものとは違って湿気がないため不快感がありません。また、冬は冬で暖房を入れることなく過ごしたほど温暖でした。冬には雨が多くなるのですが、降ったり止んだりで1日中降り続けるようなことは多くありません。日本と比べると快適さは年間を通じて感じます。
反面、季節の変化に乏しくはあります。枯れていく木々を見ながら「あ〜、秋だなぁ…」としみじみと秋の到来を感じたり、凍えるような寒い外から帰って冷えた体をお風呂でとろけさせながら「ごくら〜く」と言うようなことはこの1年間ありませんでした。快適さばかりに目を奪われたこの初めの1年は別としてもいずれ日本のはっきりとした四季の変化をその不快感さえも含めて恋しがるようになる気がします。
ありがたいことにこの1年間でＫＡＺとＫＡＯを相手にしてくれるお友達も何人かできました。ＫＡＯの会社やＫＡＺの学校、basketball や guitar 仲間を中心に夫婦共々遊んでもらっています。「外国」アメリカでもＫＡＺとＫＡＯを知ってくれて接してくれる友人を持つことはほんとうに嬉しくありがたいことです。幼少期の友人がその後、損得なしに無条件で長く友人であり続けることがあるように、新天地での友人達ともこの先長く友人でいられたらなぁと思います。（麻雀仲間も持てたらいいなぁ…。（ＫＡＺ））
ＫＡＺもＫＡＯも1年を通じてホームシックを感じるようなことはありませんでした。ホームシックを感じないというのは日本にいる人や日本のことが気にならないということではありませんよ。日本を恋しがってさみしくて感傷的な気分にはならなかったという意味です。
でも、思い返してみると、そのときは自覚症状がありませんでしたけどＫＡＺの方は渡米したばかりの最初の数週間が少々ホームシックだったかもしれません。「アメリカに来た」というのと同時に「日本を去った」という気持ちがとても強かったのです。しょっちゅう日本の家族や友人の夢を見ながら目覚めてました。アメリカで自分を知ってくれる人ができるのに伴って次第に薄らいでいったような気がします。
ＫＡＯは出張も含めて何度か日本へ帰っていますが、ＫＡＺの方はまだとどまったままです。日本を訪れたい気持ちがないわけではないですが、それよりももっと以前とは違う日本、以前とは違う自分になってから再会できることを望んでいます。
夫婦二人で送った初めての海外生活1年間、気づいたらあっという間に過ぎていました。今となっては普通にこなしているこ ともこちらに来た当初は戸惑いながらの経験でした。スーパーでの買物もその商品のサイズに驚き、小切手を使う生活費の支払いや車の免許を取るのにもひと苦労、数え上げたらきりがないほどたくさんの「新鮮」な経験をしました。ＫＡＯ自身は海外生活は初めてではないのですが、自分たち夫婦が主体となって生活していくことは以前のものとはひと味もふた味も違うものです。
この1年で感じたり経験したりしたことは今後の生活の上で貴重なものだと思います。
ＫＡＺは1年たってもまだほんの些細なことしか体験していません。でも、それはとても輝かしいものだと感じています。
些細な体験とは、例えば…英語に自信がないがために学校の class の申込みや買物ひとつをするのにもドギマギしたり、セリフを考えてから出直したものの想定外の質問に結局 KO （ノックアウト）されたり、学校の先生の class の進め方に不満を持って抗議を試みたもののこれまたやはり KO されたり、友人とお互いわかり合っていない部分があったことをＫＡＯの通訳を得てやっとわかり合えたことを笑い合ったり、夏休みを過ぎたら学校に来なくなってしまった友人の連絡先を聞いておかなかったことを悔しがったり、見知らぬ者同士がいっしょに basketball を楽しみながら見事なドリブルをするやつに感心したり、たまにはやたら負けん気の強い少年がムキになってきたり、身長が 2m もありそうなインド人やマイク･タイソンのような体をしたやつを見て驚いたり、映画を見てちょっと理解できたことを喜んだり、そのあとにテレビをつけたらやっぱり聴き取れなくて落胆したり、床屋で意思が伝わらず思わぬ短髪になってしまったり etc...
でも…そんな他人から見たらつまらない、また自分自身でも些細なことと思える体験が実は貴重な体験なことのようにも感じるのです。たぶんしばらくあとには店頭で店員に KO されることや意思に反して床屋で揉み上げを失うようなことはなくなるでしょう。テレビを見ながら皮肉を効かせた高度なコメディに大笑いしているかもしれません。そしてこらから先は当然、もっと大きくて大切な体験を得るよう試みますが、それがどんなものであるにしろこの1年間に得た「些細な」体験ほど輝かしいものになるとは思えないのです。些細だけど輝かしいのです。ヘンでしょうかね？ま、いずれにしてもとにかく、そろそろ些細な体験に喜ぶ時期は終わりにして次へ進まないといけません。未熟だった自分をなつかしめるように早くなりたいです。揉み上げは自分の思うとおりの形にしなくちゃ！
次の1年間のＫＡＺの目標はアメリカで「社会人」になることです。
以下は、これまで掲載できていなかった写真のうちのいくつか。
2006年4月9日（日）
かつてＫＡＯの会社Ｃ社に勤めていた Koko さんを Oakland にたずねました。Toby 社長とその娘さん Megu ちゃんといっしょです。Oakland は車で1時間ほどのところ、ＫＡＺとＫＡＯにとっては今回初めて訪れる土地です。
Koko さんはアメリカ人の旦那さん Tom さんと3歳になろうとしている Maya ちゃんと暮らしています。見るからにお金持ちそうなお家の中には Tom さんご自慢の映画用大スクリーンが。さらに驚いたことには別の部屋には別のシアターがあって、3,000枚を超すという映画の DVD をお持ちでした。
ご自宅でお昼をいただいて、眺めのいい近所をみんなで散歩しました。桜がきれいに咲いていました。
2006年3月19日（日）
ＫＡＺの classmate の Barbara は Cuba 出身、ＫＡＯも合わせて自宅での birthday party に招いてもらいました。Party はダンス中心で Barbara はみごとに踊りますが、ＫＡＺやＫＡＯを含めた日本人勢は教えてもらってもうまく真似できません。なんだか身に付いている動きが根本から違う感じがします。
Barbara ちゃんは明日（3月20日）19歳になります。つまり今日までは18歳、ＫＡＺの半分の年齢であることに驚かされます。
2006年2月
ＫＡＺが昨年11月末に始めた Guitar Class は1月末に全6回を終了しました。Class は初級者用のもので、正直なところ20年来の初級者であるＫＡＺにとってもちょっと物足りないものでした。ということで、その続きのコースを取って続けることにしました。今度は全8回、場所は学校でなく近所の Guitar 教室に変わります。果たして今度こそ中級者になれるでしょうか？
最近はいっしょに Guitar Class を取っている日本人女性やその旦那さんらとお家で guitar を弾いて遊んだりしてます。英語を学ぶためにはほんとはあんまり日本人コミュニティを作らない方がいいんでしょうけど、ま、こんな楽しみもあっていいかなと思ってます。
Guitar Class の Rich という先生は（ＫＡＺよりちょっと若いくらいかな）とても親切にきれいな英語で教えてくれるのですが、ＫＡＺはたまに guitar でなく英語についていけなくなるときがあります…。
関連記事: なのはなニュース 2005 ＫＡＺ Takes Guitar Class, なのはなニュース 2006 ＫＡＺ Takes Guitar Class 4
2006年1月21日（土）〜01月31日（火）
ＫＡＯがおよそ10日間、仕事で大阪に出張してきました。
出発は東京の悪天候のせいでたいへんな思いをしました。成田に到着して本郷台の実家で一泊過ごしてから大阪へ移動する予定だったのに、成田の滑走路が凍結するなどのトラブルで急遽到着地が関西空港に変更になってしまい、実家に寄ることができなくなってしまいました。
仕事も大阪で1週間みっちり働いて忙しい思いをしましたが、そのあとの週末（28日（土）、29日（日））はゆっくりすることができました。大阪から東京へは国内便での移動、海外旅行用の大きなスーツケースで搭乗したＫＡＯは周囲から物珍しげに見られました。本郷台の家族とは予定より1週間遅れて会うことができました。
30日（月）は新宿にある東京支店への出社、久しぶりに朝のラッシュアワーの満員電車を体験しました。すっかり車での通勤に慣れてしまったＫＡＯは新宿に着いた時点ですでに疲労でぐったりしてしまいました。
慌しい日本出張でしたが、お世話になった先輩の送別会に出席できたり、休日にはゆっくり銭湯に入ったりできてメリハリのきいた約10日間でした。
2006年1月15日（日）
The Harlem Globetrotters （ハーレム グローブトロッターズ）を San Jose に見に行ってきました。The Harlem Globetrotters は Basketball Team, ただし、NBA ではありません。観客を楽しませるためのパフォーマンスで「魅せる」チーム、みごとなドリブルや華麗なパスワークで会場を沸かせます。思ったよりその歴史は古く、今年は80周年だそうです。
HP Pavilion という会場の前から3列目のかなりいい席で見ることができました。2時間ちょっとの "SHOW" は退屈を感じることなくあっという間に終わってしまいました。
実は、ＫＡＺとＫＡＯは十数年前に彼らが来日した時にも代々木体育館へふたりで見に行っています。その時は運良く最前列にすわることができて、なんとＫＡＯは観客席から前に連れ出されてダンスをさせられたのです。さらに、その場面の写真が『月刊バスケットボール』（雑誌）に掲載されたことがあるのですよ！あのとき買ったあの雑誌はどこへいっちゃったんだろう…？
2005年12月27日（月）〜2006年1月7日（土）
ＫＡＯはちょっとだけ日本で心配事があって年末年始を含めた約2週間、帰国して本郷台の家族と過ごしていました。
San Jose から日本へ出かけたＫＡＯはものすごく寒く感じました。San Jose と比べて寒いというだけでなくこの冬は例年と比べても寒い冬を日本は迎えているようですね。おかげで日本滞在期間のうち1日は風邪で寝込んでしまうありさまでした。日本の皆さんにもお声をかけたかったのですが、ごめんなさい、時間が取れませんでした。
ＫＡＺの方はその間アメリカでひとりで過ごしました。年越しやお正月はお友達が相手をしてくれました。年末はお休みだった学校も1月2日からスタートです。Christmas は盛大ですが、新年を祝う気運は日本と比べてだいぶ薄いようです。
心配事の方はもう大丈夫！あとはもう少し時間をかけて本当に安心できる時期を待つのみです。