2006年4月16日(日)
昨年4月16日に渡米してからちょうど1年が経ちました。1年前に成田空港を出発したのがつい昨日のことのように思い出されます。日本の皆様はお元気でいらっしゃいますか?KAZとKAOは元気ですよ!
春夏秋冬を味わいました
1年間の季節を味わいました。California の気候はほんとうに快適です。特に夏!6月頃から11月頃にかけて雨はほとんど降らず毎日のように雲ひとつない快晴が続きます。暑さの質も日本のものとは違って湿気がないため不快感がありません。また、冬は冬で暖房を入れることなく過ごしたほど温暖でした。冬には雨が多くなるのですが、降ったり止んだりで1日中降り続けるようなことは多くありません。日本と比べると快適さは年間を通じて感じます。
反面、季節の変化に乏しくはあります。枯れていく木々を見ながら「あ〜、秋だなぁ…」としみじみと秋の到来を感じたり、凍えるような寒い外から帰って冷えた体をお風呂でとろけさせながら「ごくら〜く」と言うようなことはこの1年間ありませんでした。快適さばかりに目を奪われたこの初めの1年は別としてもいずれ日本のはっきりとした四季の変化をその不快感さえも含めて恋しがるようになる気がします。
Friends (お友達)
ありがたいことにこの1年間でKAZとKAOを相手にしてくれるお友達も何人かできました。KAOの会社やKAZの学校、basketball や guitar 仲間を中心に夫婦共々遊んでもらっています。「外国」アメリカでもKAZとKAOを知ってくれて接してくれる友人を持つことはほんとうに嬉しくありがたいことです。幼少期の友人がその後、損得なしに無条件で長く友人であり続けることがあるように、新天地での友人達ともこの先長く友人でいられたらなぁと思います。(麻雀仲間も持てたらいいなぁ…。(KAZ))
Homesick?
KAZもKAOも1年を通じてホームシックを感じるようなことはありませんでした。ホームシックを感じないというのは日本にいる人や日本のことが気にならないということではありませんよ。日本を恋しがってさみしくて感傷的な気分にはならなかったという意味です。
でも、思い返してみると、そのときは自覚症状がありませんでしたけどKAZの方は渡米したばかりの最初の数週間が少々ホームシックだったかもしれません。「アメリカに来た」というのと同時に「日本を去った」という気持ちがとても強かったのです。しょっちゅう日本の家族や友人の夢を見ながら目覚めてました。アメリカで自分を知ってくれる人ができるのに伴って次第に薄らいでいったような気がします。
KAOは出張も含めて何度か日本へ帰っていますが、KAZの方はまだとどまったままです。日本を訪れたい気持ちがないわけではないですが、それよりももっと以前とは違う日本、以前とは違う自分になってから再会できることを望んでいます。
KAOにとってのこの1年
夫婦二人で送った初めての海外生活1年間、気づいたらあっという間に過ぎていました。今となっては普通にこなしているこ ともこちらに来た当初は戸惑いながらの経験でした。スーパーでの買物もその商品のサイズに驚き、小切手を使う生活費の支払いや車の免許を取るのにもひと苦労、数え上げたらきりがないほどたくさんの「新鮮」な経験をしました。KAO自身は海外生活は初めてではないのですが、自分たち夫婦が主体となって生活していくことは以前のものとはひと味もふた味も違うものです。
この1年で感じたり経験したりしたことは今後の生活の上で貴重なものだと思います。
KAZにとってのこの1年
KAZは1年たってもまだほんの些細なことしか体験していません。でも、それはとても輝かしいものだと感じています。
些細な体験とは、例えば…英語に自信がないがために学校の class の申込みや買物ひとつをするのにもドギマギしたり、セリフを考えてから出直したものの想定外の質問に結局 KO (ノックアウト)されたり、学校の先生の class の進め方に不満を持って抗議を試みたもののこれまたやはり KO されたり、友人とお互いわかり合っていない部分があったことをKAOの通訳を得てやっとわかり合えたことを笑い合ったり、夏休みを過ぎたら学校に来なくなってしまった友人の連絡先を聞いておかなかったことを悔しがったり、見知らぬ者同士がいっしょに basketball を楽しみながら見事なドリブルをするやつに感心したり、たまにはやたら負けん気の強い少年がムキになってきたり、身長が 2m もありそうなインド人やマイク・タイソンのような体をしたやつを見て驚いたり、映画を見てちょっと理解できたことを喜んだり、そのあとにテレビをつけたらやっぱり聴き取れなくて落胆したり、床屋で意思が伝わらず思わぬ短髪になってしまったり etc...
でも…そんな他人から見たらつまらない、また自分自身でも些細なことと思える体験が実は貴重な体験なことのようにも感じるのです。たぶんしばらくあとには店頭で店員に KO されることや意思に反して床屋で揉み上げを失うようなことはなくなるでしょう。テレビを見ながら皮肉を効かせた高度なコメディに大笑いしているかもしれません。そしてこらから先は当然、もっと大きくて大切な体験を得るよう試みますが、それがどんなものであるにしろこの1年間に得た「些細な」体験ほど輝かしいものになるとは思えないのです。些細だけど輝かしいのです。ヘンでしょうかね?ま、いずれにしてもとにかく、そろそろ些細な体験に喜ぶ時期は終わりにして次へ進まないといけません。未熟だった自分をなつかしめるように早くなりたいです。揉み上げは自分の思うとおりの形にしなくちゃ!
次の1年間のKAZの目標はアメリカで「社会人」になることです。
お写真
以下は、これまで掲載できていなかった写真のうちのいくつか。
- KAZが通っている学校。
- KAZの学びの友たち。KAZが闘いを挑んで KO されたのは後列やや左の白髪の先生。 [2005-12]
- Fruit Picking. [2005-08]
- たまにはお家で party. [2005-10]
- サッカーの日本代表チームが San Jose に来ていました。写真は練習試合中。KAZはあまり関心がないのでありがたみがわかりませんでした。 [2006-02]
- これが意思に反して失ったKAZの揉み上げ。はずかしいけど載せちゃいます。 [2006-04]
- アメリカ最初の1年の間にKAZは36歳に、KAOは33歳になりました。[2005-11]
- なんでもない日になんとなく自宅のソファで撮った写真。 [2006-02]